2024京菓子展入選いたしました。
2024年12月04日
京菓子展 2024 - 源氏物語
この度、出品作品が入選いたしました。
テーマが長く愛され親しまれてきた源氏物語でしたのでそれを自分なりの姿にするのはなかなか難しく表現としては俳句でいう写生に近いものになりました。
表彰式に京都に行って参りました。
展示作品はそれぞれ力作で味の工夫もありとても勉強になりました。改めて源氏物語の魅力と和菓子の奥深さを感じた1日。そして同じ志を持った人たちとのお話、それぞれの思いを聞くこともできこの縁を大事にしたいと思いました。このような機会を作ってくださった有斐斎弘道館の皆さん、関係者の皆様に深く感謝いたします。
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菓銘の『誰そ彼草/たそがれぐさ』は夕顔の別名。
源氏が白く美しい花に目を留め夕顔の君に出会うのは薄暗くなり相手の顔の見分けがつきにくくなる『黄昏時/たそがれどき』。黄昏の語源は『誰ぞ彼』。
「あなたは誰(光源氏様)でしょうか」と夕顔が問い、それに対して源氏は「黄昏時で見えにくいだろうからもっと近くに来て確かめたらどうでしょう」と歌を送り合う。
夕顔の花が咲く中で2人が熱く惹かれ始める出会いの場面を菓子にした。
薄暗い空に配した細い三日月は夕顔が亡くなってしまう満月の夜までの2人の短い時間を表す。